田んぼのカエル

うちの畑には、カエルがたくさんいる。その中にひとつ、トノサマガエルが、特別にたくさんいる畑がある。一歩あるくたびに、小さいのや、大きいのが、ぴょんぴょん飛び出し逃げ回る。

この畑に、たびたび、きれいなタカの羽が落ちている(たぶんノスリだと思う)。不思議に思っていたのだけど、どうも、このまるまると太った、おいしそうなトノサマガエルを取るのが目的みたいだ。それほどたくさんカエルがいるという話です。タカが子育てできるというのも、まだ、生態系が保たれているということか。

カエルは、もちろん水がないと繁殖できない。このカエルたちは皆、近くの、近所の方の田んぼで生まれ、うちの畑までやってきてくれる。そして、タカに襲われたりしながらも、無農薬畑にわんさかいる虫を食べてくれているのだ。畑の近くのこの田んぼが、もし耕作されなくなったら、うち!のトノサマガエルも、もう生きてはいけない。この田んぼは、オーガニックとか言うわけではなく、一般的な耕作方法だが、このカエルをはじめ、多くの生物を毎年生み出している。田んぼというのは、まさにビオトープであり、そもそも優れたシステムなのだ。

気がかりなのは、近所でも、田んぼを作る人が減っていること。農家の高齢化もすすみ、獣害のひどいところなど、条件の良くないところから、どんどん減っている。

うちの田んぼも、やっと、ささやかな収穫にこぎつけました。今、ちょうど、はざかけして干している最中。心配した台風もやりすごし、精米機から、さらさら出てくるお米を両手に受けることができるのも、もうすぐだ。とりあえずは、今年の収穫に、心から感謝したいと思います。(か)

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