12月の畑のようす

ターサイ 座布団のように地面にはりついている

今年も、もう師走。一年あっという間だ。やっといくらか寒くなってきた。

小松菜や、ターサイ、ホウレンソウは寒いほどおいしくなる。甘くなる。寒さに対抗して自らの糖度を上げるのだという。

姿も変わる。いつの間に変わるのだろうか、葉っぱがぶあつくなる。それから、ロゼッタ状に広がって地面に張り付く。こういう野菜はふつうお店には売っていない。なぜかって、収穫するのも、袋に詰めたりするのも、とってもやりにくくて大変だから。でも本当においしいのは、この形なのだ。

今年は、11月が暖かかったので、おいしくなるのはこれからだ。

とはいえ、寒いほどおいしいにも限度がある。高冷地のこのあたりは、1月に入ると、小寒、大寒と、ぐんぐん気温が下がってゆく。暖冬の年もあるが、この時期になるとあまり関係ない。マイナス10度でも、15度でも同じく寒いのだ。この頃には、さすがの小松菜やホウレンソウもぼろぼろになってしまう。そもそも、地面はカチカチに凍って取れない。でも枯れてしまうわけではなく、春になると、再び伸びてくるのだが。

農業を始めた最初の頃、1月、2月にも野菜を出荷しようと頑張ったことがある。でも、よい物が取れないし、大変なので、やめてしまった。必要なら、ビニールや、いろんな資材を使うのはかまわないと思う。でも、その土地の気候にあまりに合わないことをするのは、なんだか、やっていて楽しくない気がします。

以前、冬の間、酒蔵で働かないかと誘われたことがある。夏、田んぼで働き、冬は酒蔵に入る。厳しくても風土にあった生活のように思え、心惹かれましたが、まる半年勤めなくてはならないので田んぼだけならまだしも、畑との両立はちょっと無理でした。

今は、冬の間はお休み、というか、いろいろ勉強する!ということになっている。シーズンオフの期間も、これまた、あっという間にすぎてしまうのだが。(か)

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