これからするべきことは何だろう?

今年は地震、台風と災害の多い年になりました。まだまだ不自由な生活をされている方がたくさんおられることを考えると、これから寒さに向かうのがとても心配です。 

原発の事故があってから、「放射能の影響の少ない野菜が食べたい」というお客様からの問い合わせが増えました。私たちはもちろん原発反対の立場にあるので、事故のせいで注文が増えるというのは、正直言って複雑な心境です。もちろん注文が増えても、収穫量が増えるわけではないのでお断りすることもあったのですが。福島の方からも何件も注文をいただいていて、それでうちが利益を得ることも、何だか申し訳ない気がしています。

ここ富士見町はたまたま運が良かっただけで、風向きが違っていたらもっと汚染されていたかもしれない。そうしたら、同じように丹精込めて作った野菜が見向きもされなくなる・・・、それって誰が責任を取ってくれるのでしょう。この事故は明らかに人災なので、東北や関東の農家の方や福島に住んでいる方たちを、単に「気の毒だ」ですましてはいけないと思うんです。こうなってしまったのは自分たちにも責任があるわけだし、もっと国や東電に怒りをぶつけるべきだと思う。ただ産地を選んでいたのでは、日本の農業・漁業はだめになってしまいます。

その一方で子供を持つ親の立場としては、放射能汚染の可能性がある物は食べさせたくない、という気持ちもあります。自分自身どうすればよいのかわからないくせに、偉そうなことを言ってすみません。被災地へ行って支援をすることはできないので、福島の子供たちに汚染の少ない野菜を食べてもらおうと、少しですが野菜を届けることをはじめました。そして日本中の原発が廃炉になるように、運動を続けてゆきたい。また、こうして家族が健康で過ごせること、農業を続けられること、自然のめぐみに感謝して、1日1日を丁寧に過ごそうと思っています。

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