震災に思うこと

3月11日から様々なことが頭の中をぐるぐるとかけ回って、ブログを書く気分になれませんでした。

こうやって家族が変わらず幸せに暮らせていることがとてもありがたくていとおしく、災害に遭われた方々のことを思うと申し訳ない気持ちです。そういうわが家も活断層の真上に住んでいるので、いつおとずれるかわからない災害に備えておかなければなりません。

そして原発事故のことを考えるとさらに気持ちが落ち込み、怒りがこみ上げてくる。便利な暮らしに慣れきって何もしてこなかった我々大人の責任だ。近くに住む子供たちが、チェルノブイリのような健康被害にあわないことを心から祈るばかりです。電気を使っている私たちは、原発の近くに住んでおられる方々の苦しみを、少しでも分かち合わなければいけません。

また同じお百姓の立場から、汚染で作物を出荷できなくなった方々のことを思うと本当に胸が痛みます。ここの土地だって、多かれ少なかれ汚染は避けられないでしょう。私たちは安全なお米と野菜を作ってお届けすることを信念に、15年有機農業を続けてきました。大切な田んぼや畑が汚染されたくないと、近くにごみの焼却灰の処理場ができる計画が上がった時、たくさんの仲間と共に反対運動をしてきました。でも、原発は危険とわかっていながら反対してこなかった。だから自分にも責任がある。

起こってしまったことは今さらどうすることもできない。でも今ある原発を止めさせることは可能だ。子供たちにこれ以上負の遺産を残さないためにどうしたらいいのか、自分にできることは何か模索中です。今の贅沢な暮らしを見直そうよ、原発やめようよ、とより多くの人たちに地道に伝えてゆきたい。そして、こんな大災害があったときだからこそ、食料を自給すること、農業の大切さを伝えて、これから新しく農業を始めたい人たちを応援しなければと思うのです。

山梨県の大泉にある八ヶ岳倶楽部(柳生博さんのお店)で買った多肉植物の寄せ植え。

10種類ほど植わっていて、どれもすごくかわいくて、世話するのも簡単。時々ながめては癒されています。

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