子供たちのこと

収穫の秋もやっぱり忙しい。稲を刈り、はぜに干して脱穀。大豆などの豆類も収穫、干して脱穀。サツマイモ、ヤマトイモの収穫など。冬に向けて食料をためこむリスのようにくるくる(ばたばた?)と走り回っている。そろそろ柿も色づいてきた。干し柿も作らないと!

話は変わって、親なら誰でもわが子が勉強もスポーツもできて、友達もたくさんいて・・・そういう子になってほしいと期待しますよね。残念ながらその正反対を突っ走る5年生のわが息子。決して謙遜でなく、同年代の子が普通にできることがうまくできないのだ。おまけに手先が不器用で、いじめにあったこともあるし、アトピーや食物アレルギーもある。どうしてうちの子ばかりこれだけのハンディを背負わなきゃならんのだろう・・・時々やりきれない気持ちになる。少しでも何とかしようと、宿題やスポーツなど叱咤激励するのだが、最後は私も息子もかんしゃくを起こして収拾のつかない毎日だ。

でもでも、そんな息子にもすばらしい一面がある。それは何気ない日常の中で、時々はっと気がつくことなのです。例えば、赤ちゃんを抱っこして荷物を持っている知人にさっと荷物を持ってあげたりとか、お椀をひっくり返してあわてているお客さんに「俺もよくやるんだよねー」とさりげなくフォローしたりする。小さい子供たちの面倒見も良いし、また子供が何日も家に放置されて亡くなる事件を知って本気で悲しむ。そんな子なんです。

もし彼が何でもできる子だったなら、弱者に対して共感する心は育たなかったかもしれない。親が教えたわけでなく、自分が辛い思いをしてきたからこそ身につけたことだ。親は努力して勝つことや上位に立つことばかり子供に求めてしまいがちで、私もそうだった。しかし、他者を思いやったり、分け合ったりする気持ちを育てることのほうが大切で、成長が遅くても優しい心を持っているなら素晴らしいではないか、と今では思う。

子供たちを育てているようで、実は自分が子供から教えられ、日々育てられているんだなあーとつくづく感じます。ちなみに2年生の娘はというと、取り立ててとりえもないけれど、甘え上手でお茶目な性格なので、かわいくてついつい甘くなってます。そして二人とも素直で仲良しの兄妹です。(ひ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です