夏野菜のゆくえ

 ほそかわ農園の農繁期は3回ある。まず、田植えとハウスで育苗した苗をいっせいに植える5月。そして夏野菜の収穫・出荷のピークを迎える8月。最後は稲刈り、他の穀類、イモ類などを収穫する10月。中でも8月はいちばん忙しい。言い訳がましいですが、しばらくブログをお休みしてすみません。
 夏野菜は7月半ばころからぼちぼち取れ始め、だんだんと収量が増え、お盆のころが最盛期。収穫は早朝の涼しいうちに始める。標高1000mの朝の畑は、朝露にぬれてひんやりとしていて気持ちがいい。私は家の近くの畑でズッキーニとミニトマトをもぐ。夫は5キロほど離れた畑に行き、ナス、ピーマン、シシトウ、キュウリ、トマトなどを収穫する。すごいスピードでコンテナ(箱)の中にひょいひょいと入れてゆき、2時間ちょっとで軽トラックいっぱいにして帰ってくる。夫はよく「畑から毎日10円、20円を拾い集めているような気分だ」なんて言ってます。
 採れたてのナスはつやつやで、ピーマンはピカピカ光っている。そんな野菜たちをできるだけ無駄にせず、新鮮なうちに食べていただきたいと、会員のみなさま、町内の保育園、レストラン、お店などにお届けしている。休みの日には子供たちにも手伝わせて、延々と野菜の袋詰め、箱詰め作業、そして配達の毎日だ。
 農業って子供たちと一緒に仕事ができるところがすばらしいと思う。わが家は子供たちのお小遣いはなく、その日の働きによって100円前後のアルバイト代をあげている。こんなこと書くと細川家の子供は働き者だなぁーと思われるかもしれませんが、かなりめんどくさそうに、しぶしぶやってくれている。ちなみに息子の今年の夏休みの自由研究は、野菜の収穫から、袋詰め、お店に並べるまでの体験をまとめました。
 8月も終わりになると、夏野菜の採れ方ががっくり減って忙しさも一段落。ちょっと寂しいが、次は秋野菜に向けての準備が待っている。(ひ)

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