虫は助っ人

本当に暑い夏らしい夏でした。とゆうか、いまだ夏ですね。まだ当分の間、暑さが続くということです。皆さん、どうかお体に気をつけて、お互いに無理はしないようにしましょう。暑くて、野菜は大丈夫ですかとよく聞かれます。さすがにここは、標高1,000mですし、今は夏野菜ばかりなので、どの野菜もおかげさまで、おおむね元気にしています。ただ、ここしばらく晴天が続き、だいぶ土が乾いてきました。ひと欲雨しいなというところです。

先日、冬にお届けするキャベツ、ブロッコリーを畑に定植したのですが、いつになく、葉を食べるイモムシの類が多く、ちょっと困っています。(高温で少雨だと、虫が多くなりがちです) 

つくづく思うのですが、農薬を使わずに作物を育てていると、畑や田んぼに、どれだけ多くの生き物がいるかがとても大切です。土の中の微生物や、ミミズ、いろんな昆虫類、クモやカエルなど、小さな生き物たちのことです。

これは、何かきれいごとみたいな話をしようというのではありません。こういう小さな生き物がどれだけ多く畑にいるかが、はっきり言うと、わが家の収入に直結しているのです。有機農家ほど、虫にお世話になっている職業はないかもしれません。

まずは、土の中に生き物がたくさんいてくれること(良い土の条件の一つ)。あたりまえですが、土がよければ何を作ってもうまくゆくし、よくなければ、何倍も苦労しなくてはなりません。実は単に有機栽培をしてさえいれば、土がよくなるというわけではなく、本当に良い土になるには、長い時間が必要なのに対して、ちょっと手抜きをしたり(ちょっとだけなのですが・・・)、輪作に無理があったりすると、すぐにトラブルがおこります。

 それから、地面の上にも、たくさん生き物がいてくれることが大事。一足歩くごとに、カエルがぴょんぴょん、クモやいろんな虫がそこらじゅうで目につくようなら一安心。彼らの働きはすばらしいです。

今年のキャベ、ブロ畑は、残念ながらカエルやクモが少なく、今、私がせっせとイモムシを取っているわけです。来年は、草生栽培にしてみようかな。(か)