ちょうちょはどこへ?

ブットレアという花をご存知でしょうか。 紫や白色の美しい房状の花が上向きに咲く低木ですが、別名“ちょうのマタタビ”とも言われます。 子供のころはまさにその名のとおり、あらゆるちょうが群がって飛び回り、みつを吸っていたむせ返るような光景をよく覚えています。 クジャクチョウ、ヒョウモンチョウ、アカタテハ、キタテハ、キベリタテハ、それからアゲハの仲間。 今も庭にはあのころと同じ場所にブットレアが咲いていますが、ちょうは一匹、また一匹と飛んでくるだけ。 めっきり少なくなりました。そしてまた、小学校への行きかえり、秋になると道ばたや土手に、 ガードレールにびっしりととまっていたトンボは…ほうきではたき落としたホタルは…めだかは…いったいどこへいってしまったのでしょうか?

様々な環境ホルモンや化学物質の影響でしょうか。それとも気候の変化のせいでしょうか。 私の子供のころというと、もはや30年近い昔の話となってしまいましたが、 それでも地球の歴史から見たら、ごくごく一瞬のはず。 こんな目に見えるような自然の変化があってよいはずはないと思うのですが。

暑い日が続いています。野菜をたくさん食べてどうぞ夏ばてされませんように。