野菜の味が決まるのは

今年はどうやら寒い夏のまま秋になにってしまいそうだ。暑いのが好きな野菜は、やはりあまり元気がないようです。今はちょうどほうれん草やカブ、小松菜、大根など秋野菜の種をまく時期なのですが、こう雨ばかり降り続くと、畑に入ることができず、ちょっと困っています。あさって(8/20)からお天気になると天気予報では言ってますが…。

モロコシや枝豆も遅くなりましたが、やっととれ始めました。これからしばらくはお届けできそうです。枝豆というとビール!、夏!、というイメージですが、ほんとうはこれから出るもののほうがおいしいです。作物には早生(わせ)~晩生(おくて)まで、できる早さの違ういろんな品種があるのですが、じっくりと育つ晩生のもののほうが、おいしい品種が多い気がします。

野菜の味が決まるのには、いろんな要素があります。品種の違いもありますが、もっと大きいのは「土」です。ほんとうに肥えたよい土なら、わずかな肥料を補ってあげればスクスクと育ってくれますし、味もおいしい。反対に土がよくなければ、さ
んざん苦労して何とか作っても、あまりおいしくなってくれません。それから、旬のものであること。これはぜったいです。時期はずれのものはどうがんばってもおいしくありません。

ただし、無農薬で作るということは、味を追求することと矛盾することも、実はあります。品種にしても、作りにくい野菜はとくに、味より丈夫さで選ばなくてはなりません。また、病気になってしまって、葉っぱが枯れたり、元気がなくなったとき、農薬をかけたほうが少しはましな味になるだろう、という場合もあります。でも、食べ物はまずは安全であるべきと思うのです。