2014年10月

10月21日の野菜セット

だいぶ冷え込み、ぼつぼつストーブを焚き始めました。
今度は、いつ霜が降るか、いつ気温が氷点下になるかが、問題です。気温にあわせて、大根を収穫したり、漬物を漬けたりする季節です。
10月21日の野菜セット(大)です。
IMGP3433

小松菜
レタス    「マノア」という品種。
ブロッコリー スティックブロッコリーの最初のつぼみ。この後、長いわき芽がたくさん出てきます。
大根    「耐病総太り大根」です。
ニンジン
キャベツ
サラダセット ルッコラと赤からし菜 ルッコラは、小松菜などと同じアブラナ科。夏より秋がおいしい 赤カブ
長ネギ    「松本一本ねぎ」という長野県の在来種です。
カブ    「はくれい}という品種。サラダカブといわれるタイプの、やわらかく、甘いカブです。
ジャガイモ   「出島」ホクホク系ですが、アンデスほどは煮くずれません。用途の広いジャガイモです。 サツマイモ
伏見甘長  京野菜です。シシトウと同じようにお使いください。

カテゴリー
 

炭焼き名人

先日、夫の姉のお誘いで伊那市の旧長谷村へ行ってきました。向かったのは、長谷の中心地から車で15分ほど走った山の中にある、86歳のオサムさんのお宅です。オサムさんはおじいさんと呼ぶには失礼なくらい、お元気で若々しい方です。彼は奥さんに先ただれてから一人暮らしをされているそうですが、炭焼きの名人なんです。彼が焼いた1メートルもある立派な炭で、贅沢にもバーベキューをいただきました。その炭は煙がちっとも出ないし、何時間もずっと火力が衰えない最高級品です。
そんな炭で焼いたおいしいお肉や野菜をいただきながら、オサムさんのお話をずっと聞いていました。山で木を切って炭を焼き、田んぼでお米を作り、畑で野菜を作り、猟で動物をしとめ、川で魚を獲り・・・というように自然を知り尽くされていて、自分の家の周りですべてが循環しているんです。市場経済とは違う次元で暮らしているので、お金をたくさん稼ぎたいとかいう欲が無く、自分の生活する分だけ自然の恵みをいただく質素な暮らし。話し方は穏やかだけれど、世の中の矛盾を冷静に見る目があって、自信に満ちた生き方をされているのが伝わってきます。
うちの子供たちも彼の話を聞いて、何かを感じ取ってくれたように思います。そんな周りに流されない価値観を持ち、身の丈にあった暮らしをする、そういう人に私はなりたいし、子供たちにもそんな技と感性を身につけてもらいたいです。オサムさん格好よすぎ。今度は炭焼きしているところを見せていただきたいな。

文の内容とは違う写真ですが・・・

文の内容とは違う写真ですが・・・

カテゴリー
 

キャベツ

Exif_JPEG_PICTURE
 8月、9月の低日照が影響して、いつもの年より、できるのが、だいぶ遅くなりました。
最初にお届けするのは「初秋」という品種。丈夫でおいしいです。その後は、寒さに強い寒玉系の中からいろんな品種を作っています。葉っぱが縮れたサボイキャベツも植えましたが、生育がだいぶ遅れているので、ちゃんとできるか心配しています。
 今年は最初、いつもより、青虫、夜盗虫の害虫が多くて困りましたが、その後、カエルやクモが、がんばってくれました。畑に行って、キャベツの葉のあちこちにカエルがいるのを見ると、思わず激励の言葉をかけてしまいます。例年より少し歩留まりは悪いですが、おかげで何とかキャベツができてきました。もちろん有機の場合、100パーセントは望めません。
 まあ今より寒くなると、カエルもイモムシもお休み。後はキャベツを収穫するだけです。
 キャベツは、そんなに寒さに強くないので、今からしばらくが秋の旬になります。

ブロッコリーとキャベツの畑 茶色く見えるのが、5mおきにある牧草を生やした部分。カエルやクモの隠れ家です。

ブロッコリーとキャベツの畑
茶色く見えるのが、5mおきにある牧草を生やした部分。カエルやクモの隠れ家です。

カテゴリー
 

カブ

Exif_JPEG_PICTURE
 白いカブは、「はくれい」という品種です。サラダカブといわれる、やわらかく、甘みの強いカブです。赤カブは、日本各地に大切に作り継がれてきたできたいろんな伝統品種があります。赤カブは、サラダカブより歯ごたえがありますが、甘み以上に、うまみがある感じです。赤カブというと、いわゆる赤カブ漬けを思い浮かべますが、サラダに入れるのも色がきれいで、おすすめです。今から、気温がマイナスになるまで、ひと月ほどが旬です。

カテゴリー
 

10月3日の野菜セット

10月3日の大セットです。稲刈りが終わり、今は乾燥中。
このところ、良いお天気と、暖かさが続き、秋野菜がぐっと大きくなってきました。

IMGP3357

みぶ菜     おひたし、鍋物などに。水菜と同じように使っていただけます。

ブロッコリ    スティックブロッコリーの最初のつぼみ。この後、長いわき芽がたくさん出てきます。

ニンジン

ナス        「築陽」という長めのナス。

タマネギ

サラダセット   ルッコラと赤からし菜です。

ジャガイモ    「出島」ホクホク系ですが、アンデスほどは煮くずれません。用途の広いジャガイモです。

トマト 

大根       「ホワイトスティック」というミニサイズの大根です。

サヤインゲン  いつもより涼しい気候でインゲンは元気です

ピーマン

リーフレタス

長ネギ      まだ気温が高く、やわらかくはないですが、汁のみ、薬味などに。

 

カテゴリー
 

大根

CIMG3443 ようやく秋の大根がお届けできます。春にも大根が出ますが、なんと言っても本命は、これからお届けする秋冬ものです。日一日と寒くなり、それに伴い生育がゆっくりになってゆきます。そしてじっくりと畑の土から必要な養分やミネラルを吸い上げてたくわえ、甘い大根になるのです。

ここ何年か、いろんな緑肥(畑を肥やしたり、病害を防ぐ目的で栽培する植物)を取り入れてきたおかげで、今年は、肥料をまったくあげずに、大根が収穫できそうです。野菜は、種類によって必要な養分の量が違いますが、大雑把に言うと、肥料が少ないほど、おいしい野菜ができます。でも、養分が足りなければ、かたくなったりしておいしくない。肥料を減らしても、しっかり養分を吸ってもらうためには、畑が肥えていなくてはならないのです。

今年は、去年より、もう1ランクおいしくなった大根をお届けできそうです。

品種は、最初ミニ大根をお届けし、後は、いつもの耐病総太り大根(古い品種です)と、紅芯大根、それと、今年は、丸い聖護院大根を作ってみました。煮ものにすると絶品だそうです。お楽しみに。

カテゴリー
 

稲刈り

IMGP3350今、ほそかわ農園では、稲刈りの真っ最中です。

夫婦2人と、小6、中3の子供も総動員。画家の酒井慶二郎さんと、今年は、たびたび手伝いに来てくれる、長野県に移住希望のFさんの手を借り、刈っては干す毎日。一日作業すると疲れますが、天気も良く、気分はさわやかです。

はざ掛けした稲は、刈られた後も、茎や葉っぱから、もみの中のお米にに養分を送り続けます。刈ってすぐに、もみを脱穀して切り離した場合に比べて、干している間に、さらに、1反(300坪)あたり、何十キロかお米の重さが増えるそうです。このことを知ったときは少し感動しました。

稲刈りをした直後は、お米の水分が25%くらいあります.一日に1%くらいずつ水分が減って行き、水分15%くらいになれば、もみすりし、新米をお届けすることができます。あともう少しです。

お日さまの力で干しあげたお米は、やっぱりおいしいです。

お日さまの力で干しあげたお米は、やっぱりおいしいです。

カテゴリー
 

お百姓になるには

ハート型のジャガイモ

ハート型のジャガイモ

今年は、就農希望の方がたくさんうちにみえました。相談だけの方や、ウーフなどでわが家に泊まって一緒に農作業された方もいます。

農家がどんどん高齢化して、お百姓の人数が減り続けている今、就農希望の方が増えているのは大変喜ばしいことです。しかも20代の若い女性も結構いらっしゃるんです。そんな彼女たちを見ていると、農業のこと何の知識も無いまま飛び込んでしまい、七転八倒していた20年前の自分を思い出し、ほろ苦い気持ちになります。お百姓になるためには、体力はもちろんですが、植物を注意深く観察して、きめ細やかなお世話ができる繊細さも必要です。あと、農協出荷でなければ営業も自分でしなきゃいけないし、経営能力も問われます。恥ずかしながら私は力も持久力もなく、大雑把な性格なので、まったく農業には向いていないんです。

そういった能力の高い人は、規模を拡大して成功されています。反対に少ない収入だけど、ほとんどお金を使わない自給自足で質素な暮らしを楽しんでいる方もいます。それはそれで何でも自給できる器用さと、自分は自分と割り切って不便を楽しむ覚悟が必要です。お百姓って職業でもあるけど、自分のライフスタイルでもあるわけで、いろんな選択肢があります。これから農業を志す方は、それぞれ自分のスタイルで農家デビューを果たしていただきたいです。

カテゴリー