2013年9月

モコズキッチン

 わが家はテレビはほとんど見ないし、新聞も取っていません。テレビや新聞は本当に大切なことを隠している気がして、見る時間がもったいないと感じるからです。パソコンで必要なニュースをざっと見るだけで十分かな。ただ、子供たちには1日テレビ30分とゲーム20分くらいはいいことにしています。
中2の息子が今最も好きなのが、毎朝やっているZIPという番組の中のmoco’sキッチンというコーナー。速水もこみちさんが、あざやかな包丁さばきで美味しそうな料理をあっという間に作ってしまいます。息子はその格好良さにとりこになってしまったようです。ただ油たっぷりだし、うちにはない食材も多く使っているので、真似して作るのは難しいのですが。
彼が料理に興味を持ってくれたのを幸いに、「もこさん、お昼ごはん作ってよ!」とその気にさせて、いろんな料理にチャレンジしてもらうことにしました。先日は、ごはんを炊いて豚汁と野菜炒めを作ってくれました。危なっかしい手つきながら一生懸命作ってくれた料理は、どれも美味しくて、うれしくて幸せな気持ちになりました。
実は、娘よりも息子にちゃんと料理を覚えてもらいたいと切実に願っているのです。なぜなら、彼は乳製品のアレルギーがあるので、自分で料理できないと将来自立が困難だからです。だから、ほめて持ち上げてその気にさせなきゃいけないのに、「もっときれいに洗って」とか「冷蔵庫の戸が開いてる」とか、つい小言を言ってしまうんですよね・・・・反省反省。(ひ)Exif_JPEG_PICTURE

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いよいよ稲刈り

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稲刈りを控えて田んぼにはもう水はない。いろんな生き物がいた夏のにぎやかさはなくなったが、よく見ると小さなクモが沢山いる。稲刈りが終わり、しばらくたった、天気のよい、風の吹く日、このクモがいっせいに飛立つ日がある。お尻を持ち上げて糸を出してゆくと、糸が風に乗って斜めに空中に伸びてゆく。十分に伸びたら、稲の株をつかんでいた手を離す。と、小さなクモはそのまま糸に引っ張られ風に乗ってとんでいってしまう。バルーンニングというそうだ。すごいのはその数の多さだ。クモの糸が太陽の光に反射して田んぼ全体がきらきら光って見える。はるか空たかくまで飛んでいってしまうのもいるが、すぐ近くの電線にひっかっかてしまうのもいる。その数もやたら多いので、電線にレースのカーテンをつったようにひらひらして見える。ちょうどその日田んぼのわら片付けなどの仕事をしていると見られる光景だ。それが終わるとすっかり静かになる田んぼだが、赤とんぼは卵で、冬を越し、来年代掻きでまた田んぼに水が入ると、トンボの卵はヤゴになり、カエルは待ちかねるようにやってきて卵を産むはず。

 

なんだかいつも田んぼの生き物の話ばかりですが、肝心のお米の出来はどうか。今年の夏は猛暑でしたが、もともと涼しいこのあたりでは、稲には良い気候だった。去年よりよい出来のようです。気候と別に農薬を使わない田んぼならではの課題もある。できの良い田んぼと悪い田んぼ、草の生えないきれいな田んぼと、草だらけの田んぼ。微妙な差をコントロールするのが難しい。ただ、稲作りは一年一回しかできないが、幸いこのペースなら私の頭でも、なんとか経験を蓄積できるし、試行錯誤しながらも、どの田も少しづつよくなっているようだ。

 なんだか新米が食べたくなってきました。いよいよ稲刈です。

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おすすめ料理本 2

前回の続き、おすすめ料理本を紹介します。

④「野菜を信じるレシピ」船越康弘・船越かおり著 学研

船越さん夫妻のお料理教室には2回参加したことがあります。彼らは、お鍋に陰性の食べものから順に陽性のものを重ねて煮る「重ね煮」の調理法を提唱されています。重ね煮はお肉も出汁も使わなくても身体も心も喜ぶ、それはそれは美味しい料理なんです。この本のレシピは少し手間のかかるものが多いので、ちょっと上級向きかもしれません。あと、エッセイとして書かれている部分がとても興味深く説得力があります。常に野菜たちに感謝の気持ちを伝え続けながら料理し、いただいていれば、運命が変わる、どんな困難も乗り越えられると船越さんは繰り返し言われています。私もまさにその通りだと実感しています。

⑤「農家の台所」 Farmer’s KEIKO 著 主婦と生活社

専業農家でいろいろな野菜を作りながら、採れたての野菜を使った様々なレシピが紹介されています。さすがに野菜のことを知り尽くされているなぁーと感心します。農家ならではのレシピも多数あり、どれも簡単で美味しいものばかりです。動物性の素材も使われています。

⑥「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」大森一慧著 サンマーク出版

わが家の家庭の医学書です。家族の具合が悪くなったとき、この本を開いて試しています。医食同源、身近な野菜や野草の癒す力のすごさを感じます。

日々のお料理は家族の健康を守ること。また、美味しい食事は何よりも幸せな時間です。畑仕事、料理から教わることはたくさんあります。料理も野菜作りもまだまだ半人前ではありますが、これからも心を込めて野菜を作りますので、皆さまのご健康と幸せな食卓のお手伝いができれば何よりうれしいです。(ひ)034

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ブロッコリー

IMGP1898秋冬にお届けするブロッコリー、キャベツ類の畑、今こんな感じです。

一見、ごく普通の畑に見えますが、近くで見るこのとうり、葉っぱにいっぱい穴があいています。キャベツ、ブロッコリーは、青虫、夜盗虫、コナガなどの蛾や蝶の幼虫の大好物なのです。日本全国、有機のブロッコリーは、本当に少ないはず。これだけは、無農薬でやるのが難しいなーとつくづく思います。

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うちは、農薬は一切使わないのですが、それには、特に驚くような秘訣があるわけではないのです。まずは、有機栽培で大面積のブロッコリーを栽培するのは無理なので、いろいろな野菜を作りまわすこと。それにはいろいろ不便もあるかと思いますが、セット野菜で購入していただくのが生命線になります。それから、旬の時期だけ作ること、真夏に有機のブロッコリーはとても作れません。 そして、ブロッコリーやキャベツは肥料食いなので、緑肥や堆肥で肥えた土を作ること。さらに畑の土の、肥料やミネラルのバランスを整えること。必要なものは入れる。畑のサプリメントみたいなものですが、人間がサプリメントをとる前に、ミネラルたっぷりの野菜を食べるほうが、美味しいし健康にも良いはず。

 

今年は、そのほかに、ひと工夫しました。草が生えていて、作物が植わっていない、この畑のすき間です。これは天敵の隠れ家です。えさは、畑にいろんなイモムシが沢山いるので、後はいい住処があれば、天敵が増えるだろうというわけです。天敵とは、カエル、トンボ、クモ、ゴミムシなど肉食の生物です。結果はまあまあで、手でイモ虫を取ったりせずに、何とか抑えられています。でも隣の草だらけのトマトやインゲンのうねのほうが、立体的で日陰もあるしもっと住み易いようで、いろんな生き物が住み着いているようです。

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これから出る野菜

標高千メートルのうちの畑では、一足先に秋を迎えます。これから、徐々に夏野菜から秋物へ変わってゆきます。キュウリはもう少しで終わりです。どこの畑を見ても今年はキュウリが終わるのが早いようです。作物は本当にその年の天候しだいです。ナスやピーマンは、いよいよ寒くなるまで、もう少しがんばります。

根菜では、カボチャについで、もう少しで人参がお届けできます。9月下旬から、小松菜など葉物類をお届けしてゆきます。その前に大根の間引き菜などが入るかもしれません。

ブロッコリーは10月からの予定です。CIMG1355

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