2013年7月

自然とつながっている暮らし

農業を始めてから、仕事が嫌だなぁーと思ったことはほとんどありません。もちろん丹精込めて育てた野菜が、天候や害虫・害獣などでだめになってしまって、「今までの苦労は何だったんだ…」ってことや、クタクタに疲れて動けないことはしょっちゅうです。でも太陽の下で野菜のお世話をしたり、収穫したりするのは本当に楽しいんです。そして、畑でカエル、ミツバチ、テントウムシなどの虫たちに出会うとあいさつして、じっと観察するのも毎日の楽しみです。彼らは野菜の受粉を助けてくれたり、害虫を食べてくれたりと、私たちにとって大切なパートナーでもあります。

こうやって日々生長する作物を見ながら、自分たちが育てたお米や野菜をいただいていると、太陽・土・空気・水・動物・虫・雑草などすべてのもののおかげで、自分はこうして生きているんだなぁーと感謝の気持ちがわいてきます。だからこそ、放射能や化学物質、電磁波など自然を脅かすものははっきりNO!と言いたい。虫たちが生きられない環境は人間にも悪い影響があるはず。子や孫の代まで美しい自然を残すため、暮らし方を日々見直してゆくことが、今幸せに生かしてもらっているせめてもの恩返しだと思っています。.

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ピー太郎と伏見甘長

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ピー太郎は、そういう名前のピーマンです。苦くない、子供も大丈夫という売り文句にひかれ、作ってみました。肉厚でとんがった形です。ピーマンが苦手な、うちの娘に食べさせると、確かに普通のよりは、苦くないそうです。いかがでしょうか。赤く完熟させても美味しそうです。

伏見甘長は、去年まで作っていた、万願寺甘とうに変えて作ってみました。どちらも京野菜です。万願寺も美味しいのですが、大きくして種をはずして食べるので、ピーマンと似た感じになります。伏見甘長は、シシトウのように丸ごといただきます。

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トウモロコシ

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ここ何年か、トウモロコシの出来がよくありませんでした。一番の原因は、ハクビシンとタヌキです。そろそろ収穫という頃、必ず集団で現れ(夜ですが)あれこれ味見をしながら、一晩に数十本も召し上がります。お持ち帰りもしているようです。ネットをはって対抗するのですが、むこうのほうが一枚上手、ついに昨年途中、ぷつんと来て、電気柵を買いました。実を言うと、田んぼ用の大きなのと、モロコシ用のちいさなのと、二つ同時に買ってしまいました。写真のようにはっています。さわると、びしっと痛みが走ります。さすがに今のところ指をくわえて見ているようで、トウモロコシは無事です。

うひとつ悩みの種は、アワノメイガという蛾の幼虫です。これに対しては、受粉のすんだものから、おしべを切る作業を徹底しました。おしべ(先端の穂のところ)から幼虫が侵入するからです。このイモムシは、とっても元気で、おしべを切り落としただけでは、またせっせと茎を這い登り、トウモロコシにたどり着いてしまいます。ですから切った穂は袋に集めて、遠くに捨てます。

たとえばトマトなどと比べて、トウモロコシは基本的に丈夫な作物です。それでつい、手を抜きがちなのですが、そんなこんなで、今年は何とか収穫にこぎつけられそうです。

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日本ミツバチ

IMGP1584先週、ハチが少なくて、ズッキーニの受粉をハチの代わりに人間がしていると書きましたが、その後、ひとつうれしいことがあった。 去年から、近くの林に置いておいた巣箱に、野生の日本ミツバチが住み着いてくれたのだ。今、見に行くたびに数が増え、天気の良い日は、ぶんぶんと出たり入ったりして、せっせと蜜と花粉を運び込んでいる。見ているとなんだか楽しく、見飽きない。つい畑に行く途中「うちのハチ」を見るために寄り道してしまう。ハチにしてみれば、手ごろな木の穴に住み着いただけとは思うが。

畑のほうでは、相変わらずミツバチも、マルハナバチも,クマバチも、なんだかとても少ない。だから少しでもハチが増えてくればうれしい。蜜のおすそ分けも楽しみですが…。

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