2011年3月

震災に思うこと

3月11日から様々なことが頭の中をぐるぐるとかけ回って、ブログを書く気分になれませんでした。

こうやって家族が変わらず幸せに暮らせていることがとてもありがたくていとおしく、災害に遭われた方々のことを思うと申し訳ない気持ちです。そういうわが家も活断層の真上に住んでいるので、いつおとずれるかわからない災害に備えておかなければなりません。

そして原発事故のことを考えるとさらに気持ちが落ち込み、怒りがこみ上げてくる。便利な暮らしに慣れきって何もしてこなかった我々大人の責任だ。近くに住む子供たちが、チェルノブイリのような健康被害にあわないことを心から祈るばかりです。電気を使っている私たちは、原発の近くに住んでおられる方々の苦しみを、少しでも分かち合わなければいけません。

また同じお百姓の立場から、汚染で作物を出荷できなくなった方々のことを思うと本当に胸が痛みます。ここの土地だって、多かれ少なかれ汚染は避けられないでしょう。私たちは安全なお米と野菜を作ってお届けすることを信念に、15年有機農業を続けてきました。大切な田んぼや畑が汚染されたくないと、近くにごみの焼却灰の処理場ができる計画が上がった時、たくさんの仲間と共に反対運動をしてきました。でも、原発は危険とわかっていながら反対してこなかった。だから自分にも責任がある。

起こってしまったことは今さらどうすることもできない。でも今ある原発を止めさせることは可能だ。子供たちにこれ以上負の遺産を残さないためにどうしたらいいのか、自分にできることは何か模索中です。今の贅沢な暮らしを見直そうよ、原発やめようよ、とより多くの人たちに地道に伝えてゆきたい。そして、こんな大災害があったときだからこそ、食料を自給すること、農業の大切さを伝えて、これから新しく農業を始めたい人たちを応援しなければと思うのです。

山梨県の大泉にある八ヶ岳倶楽部(柳生博さんのお店)で買った多肉植物の寄せ植え。

10種類ほど植わっていて、どれもすごくかわいくて、世話するのも簡単。時々ながめては癒されています。

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楽健寺酵母のパン

農閑期の楽しみのひとつがパン作りなので、同じような話題になってしまいますが・・・。

今度は楽健寺酵母を使ってパンを焼いてみました。

楽健寺酵母のパン種の材料は、前回と同じく小麦酵母の本種、ニンジン、ヤマトイモ、玄米、りんご。これらをミキサーにかけてドロドロにし、強力粉を少し足してびんに入れ、暖かいところに1日置いておく。2倍ほどにふくらんでから、少ししぼんできたら出来上がり。

酵母に強力粉、塩、水を混ぜてよくこねる。2~3時間ほど発酵させる。

リング型に成形し、1分ほどゆでてから、オーブンで焼くとベーグルに。もちもちとした食感。

同じ生地で娘が好きな形に作ったパン。パン種に玄米、ニンジン、ヤマトイモ、りんごが入っているので、味に深みが出ています。ジャムとか何もつけなくてもおいしいです。

詳しい作り方は、山内宥厳著 「楽健寺酵母でパンを焼く 」という本が農文協から出版されていますので、興味のある方はご覧下さい。

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ライ麦パン

以前お知らせした小麦の酵母を中種として使用し、ライ麦パンを作ってみました。 

材料は中種、強力粉、塩、ライ麦全粒粉、水。ライ麦粉はきんぴら農園さんの国産有機全粒粉で、とても貴重なものです。

短めにこねて丸め、3時間ほど1次発酵。ライ麦のつぶつぶがみえます。

鍋に移して2時間ほど2次発酵。

ストーブの中で30分ほど焼く。

どっしりとした感じに焼きあがりました。皮はぱりっとしています。

薄く切って、食べてみました。酸味はなく、噛みしめるほどにライ麦の風味がしてしみじみと深い味わいです。

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