2010年10月

子供たちのこと

収穫の秋もやっぱり忙しい。稲を刈り、はぜに干して脱穀。大豆などの豆類も収穫、干して脱穀。サツマイモ、ヤマトイモの収穫など。冬に向けて食料をためこむリスのようにくるくる(ばたばた?)と走り回っている。そろそろ柿も色づいてきた。干し柿も作らないと!

話は変わって、親なら誰でもわが子が勉強もスポーツもできて、友達もたくさんいて・・・そういう子になってほしいと期待しますよね。残念ながらその正反対を突っ走る5年生のわが息子。決して謙遜でなく、同年代の子が普通にできることがうまくできないのだ。おまけに手先が不器用で、いじめにあったこともあるし、アトピーや食物アレルギーもある。どうしてうちの子ばかりこれだけのハンディを背負わなきゃならんのだろう・・・時々やりきれない気持ちになる。少しでも何とかしようと、宿題やスポーツなど叱咤激励するのだが、最後は私も息子もかんしゃくを起こして収拾のつかない毎日だ。

でもでも、そんな息子にもすばらしい一面がある。それは何気ない日常の中で、時々はっと気がつくことなのです。例えば、赤ちゃんを抱っこして荷物を持っている知人にさっと荷物を持ってあげたりとか、お椀をひっくり返してあわてているお客さんに「俺もよくやるんだよねー」とさりげなくフォローしたりする。小さい子供たちの面倒見も良いし、また子供が何日も家に放置されて亡くなる事件を知って本気で悲しむ。そんな子なんです。

もし彼が何でもできる子だったなら、弱者に対して共感する心は育たなかったかもしれない。親が教えたわけでなく、自分が辛い思いをしてきたからこそ身につけたことだ。親は努力して勝つことや上位に立つことばかり子供に求めてしまいがちで、私もそうだった。しかし、他者を思いやったり、分け合ったりする気持ちを育てることのほうが大切で、成長が遅くても優しい心を持っているなら素晴らしいではないか、と今では思う。

子供たちを育てているようで、実は自分が子供から教えられ、日々育てられているんだなあーとつくづく感じます。ちなみに2年生の娘はというと、取り立ててとりえもないけれど、甘え上手でお茶目な性格なので、かわいくてついつい甘くなってます。そして二人とも素直で仲良しの兄妹です。(ひ)

カテゴリー
 

最近の畑

先日播いたネギ。冬までに、もう少し大きくなり、このまま、畑で冬を越す。

今年は、ネギの出来が良くありません。

細いのばかりお届けしています。これは、天候不順による不作のためではありません。近所の畑では、どこもよいできで、丸々とふとっています。うちのネギは、私が、春先、種まきをしくじり、いきなりスタートで出遅れてしまったのです。今、うちのネギも、必死にラストスパートでがんばっているのですが、どうしても追いつけないですね。

細いネギがおいしくないわけではないのですが、鍋などにいれたときは、やはり、ある程度太いほうが、甘みがじわっと感じられます・・・すみません。来年にご期待下さい・・・

これは、タマネギの苗。今年は、タマネギは、さんざんでした。これは来年用の苗。タマネギのほうが、ネギより寒さに弱いので、毎年心配だ。だいたい、このあたりは、タマネギが冬越しするには、寒すぎる。適地ではないのだ。かといって、北海道のような、春まきもうまくゆかない。うーん、がんばってもらうしかない。今年は、初めて種をまいて苗つくりに成功した。(今までは種苗店で苗を買っていた)来年どうなるかとても楽しみ。うちの苗、がんばれ。

葉物畑が緑のじゅうたんに。

今年は、夏の高温と少雨のため、秋冬のアブラナ科の野菜のできがいまいちです。本当に暑かったですもんね。葉物類も、芽の出が悪く、出来るのが待ちどうしかったのですが・・・ここのところ妙に暖かいですよね。みるみる大きくなり一面緑のじゅうたんになりました。やった、と喜ぶのもつかの間、そのままぐんぐん大きくなってゆく。葉物は、大きければよいというわけでないから困る。特に、小松菜は成長が早い。ちょっと多めにお届けするかもしれませんが、どうか沢山食べてください。

これで、ひと霜きて、ぐっと気温が下がると、葉物の成長もぴったり止まるのですが。

ぐっと甘みが増すのはそれからです。

カテゴリー
 

稲刈り

雨の晴れ間をぬって、何とか稲を刈って「はざかけ」が終わりました。

これは、最後に、3畝(90坪くらい)の小さな田を刈っているところ。

こんな風に、バインダーで、外側からぐるぐる回りながら、1条づつ刈ってゆきます。刈ると同時に、束ねてくれるのが、この機械のえらいところだ。刈った稲束を、こんな具合に棒にかけるのがはざかけ。こうして天日で乾燥させる。

はざかけのやり方も、地方によっていろいろありますね。はしごをかけて何段も高くかけるのとか、一本の垂直の棒にかけるのとか。よそのやり方は、なんだか、大変そうにも思えますが、きっとその地方の、気候やら、田のしけ具合とかに合ったやり方があるのでしょう。

地方色豊かな稲を干している光景は、なぜかどれも美しく見えます。

ちなみに、はざかけという言葉も、たぶんこのあたりの方言だと思います。

今年は、稲をかけてからも、雨ばかり降っている。

普通は、10日位で干しあがるのだが、今年は、どんなもんだか・・・。

乾き具合が悪いと、虫がついたりすることもあるし、だいたいうまくもみすり出来ない。一方、乾きすぎても、米が割れたりする。

ま、ここまでくれば、新米が食べられるのも、もうじきだ。やった!

新米ってやっぱりおいしいですね。私は、新米を食べると、いつも「お米なのに野菜みたい」って思います。変な感想でしょうか。

ところで、茶碗一杯のごはんて、稲株いくつ分だと思いますか。

しっかりできた稲なら3株だそうです。この写真のできならたぶんこのくらいで、茶碗一杯分。

実は、この3畝の田はもち米なので、これでお餅1ヶ分ということか。

多いような、少ないような・・・

日本人の平均で、一年に60キロの米を食べるとして、田んぼの面積で言うと、これは、1畝(30坪)よりいくらか多いくらいだ。人間ひとり、生きていくのに、これだけの田んぼが必要ということか。うちは一家5人として、150坪。うーん、広いような、狭いような・・・

カテゴリー