2010年8月

虫は助っ人

本当に暑い夏らしい夏でした。とゆうか、いまだ夏ですね。まだ当分の間、暑さが続くということです。皆さん、どうかお体に気をつけて、お互いに無理はしないようにしましょう。暑くて、野菜は大丈夫ですかとよく聞かれます。さすがにここは、標高1,000mですし、今は夏野菜ばかりなので、どの野菜もおかげさまで、おおむね元気にしています。ただ、ここしばらく晴天が続き、だいぶ土が乾いてきました。ひと欲雨しいなというところです。

先日、冬にお届けするキャベツ、ブロッコリーを畑に定植したのですが、いつになく、葉を食べるイモムシの類が多く、ちょっと困っています。(高温で少雨だと、虫が多くなりがちです) 

つくづく思うのですが、農薬を使わずに作物を育てていると、畑や田んぼに、どれだけ多くの生き物がいるかがとても大切です。土の中の微生物や、ミミズ、いろんな昆虫類、クモやカエルなど、小さな生き物たちのことです。

これは、何かきれいごとみたいな話をしようというのではありません。こういう小さな生き物がどれだけ多く畑にいるかが、はっきり言うと、わが家の収入に直結しているのです。有機農家ほど、虫にお世話になっている職業はないかもしれません。

まずは、土の中に生き物がたくさんいてくれること(良い土の条件の一つ)。あたりまえですが、土がよければ何を作ってもうまくゆくし、よくなければ、何倍も苦労しなくてはなりません。実は単に有機栽培をしてさえいれば、土がよくなるというわけではなく、本当に良い土になるには、長い時間が必要なのに対して、ちょっと手抜きをしたり(ちょっとだけなのですが・・・)、輪作に無理があったりすると、すぐにトラブルがおこります。

 それから、地面の上にも、たくさん生き物がいてくれることが大事。一足歩くごとに、カエルがぴょんぴょん、クモやいろんな虫がそこらじゅうで目につくようなら一安心。彼らの働きはすばらしいです。

今年のキャベ、ブロ畑は、残念ながらカエルやクモが少なく、今、私がせっせとイモムシを取っているわけです。来年は、草生栽培にしてみようかな。(か)

カテゴリー
 

夏野菜のゆくえ

 ほそかわ農園の農繁期は3回ある。まず、田植えとハウスで育苗した苗をいっせいに植える5月。そして夏野菜の収穫・出荷のピークを迎える8月。最後は稲刈り、他の穀類、イモ類などを収穫する10月。中でも8月はいちばん忙しい。言い訳がましいですが、しばらくブログをお休みしてすみません。
 夏野菜は7月半ばころからぼちぼち取れ始め、だんだんと収量が増え、お盆のころが最盛期。収穫は早朝の涼しいうちに始める。標高1000mの朝の畑は、朝露にぬれてひんやりとしていて気持ちがいい。私は家の近くの畑でズッキーニとミニトマトをもぐ。夫は5キロほど離れた畑に行き、ナス、ピーマン、シシトウ、キュウリ、トマトなどを収穫する。すごいスピードでコンテナ(箱)の中にひょいひょいと入れてゆき、2時間ちょっとで軽トラックいっぱいにして帰ってくる。夫はよく「畑から毎日10円、20円を拾い集めているような気分だ」なんて言ってます。
 採れたてのナスはつやつやで、ピーマンはピカピカ光っている。そんな野菜たちをできるだけ無駄にせず、新鮮なうちに食べていただきたいと、会員のみなさま、町内の保育園、レストラン、お店などにお届けしている。休みの日には子供たちにも手伝わせて、延々と野菜の袋詰め、箱詰め作業、そして配達の毎日だ。
 農業って子供たちと一緒に仕事ができるところがすばらしいと思う。わが家は子供たちのお小遣いはなく、その日の働きによって100円前後のアルバイト代をあげている。こんなこと書くと細川家の子供は働き者だなぁーと思われるかもしれませんが、かなりめんどくさそうに、しぶしぶやってくれている。ちなみに息子の今年の夏休みの自由研究は、野菜の収穫から、袋詰め、お店に並べるまでの体験をまとめました。
 8月も終わりになると、夏野菜の採れ方ががっくり減って忙しさも一段落。ちょっと寂しいが、次は秋野菜に向けての準備が待っている。(ひ)

カテゴリー