2010年

今年をふり返って・来年に向けて

今年をふり返って

みなさんにとって、今年はどんな年だったでしょうか。

百姓の場合は、まずどんな天候だったかという話になりなす。

今年は、虫が多かった。暑くて、雨が少なかったせいだ。いろいろやりにくかった。

この先、どんな気候になるのだろうとおもいましたね。温暖化と言うより、人為的気候変動と言ったほうが正確なようですが、それはたしかにありますね。石油もリン鉱石もなくなるし・・・。

有機農業も、近代農業に対するアンチだけでなく、本質を考える必要を感じます。

それでも何とか、野菜をお届けできたのは、直接、セットで買っていただいているというのがとても大きいのです。

何をどう買うかって大事ですよね。うちも、米、野菜以外は、一消費者。賢い消費者にならねば。

来年に向けて

また、いろんな食べたことのない野菜を作ってみたいです。

今年、ブラックトマトというのを作っている方からいただいた。これが何とも言えずおいしくて作ってみたくなった。種もいただいたのだが、調べてみると、黒トマトにも、ミニとか、いろんな種類がある。ついあれこれ注文してしまった。11月から来年の種を注文したのははじめてです。ほかにも、地方野菜の葉物類に、目をつけているのがいろいろある。香辛野菜や、サラダ野菜、イタリアものなんかも少しずつ手を出してみたい。なにしろ、カタログを見ているとおいしそうなんです。

セットですので、基本の野菜をきっちり作るのが、何より大切なのですが。

それから、畑や田んぼは、ほんとに気持ちがいいので、気軽に来てもらえるようにしたいなと思っています。働いて汗を流すと、さらに気持ちがいいので、手伝ってください(笑)

それでは、申しわけありませんが、しばらくお休みをいただきます。

どうかよいお年を。(か)

 

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小学校の収穫祭

 前回は保育園の話でしたが、今回は小学校の話。先日の日曜日、学校で5年生の親子が集まり、収穫祭をした。子供たちが田んぼで大切に育て収穫したもち米を、お餅にしてみんなで食べる、という一大イベントだ。
6月、素足で田んぼじゅうを踏み歩いて代かきをし、手で田植えをした。そして10月、鎌で稲を刈り、足踏み脱穀機で脱穀。100キロ以上のもち米が収穫できた。収穫祭の前々日、子供たちがお米をといで水につけ、当日はかわるがわる杵でぺったんとお餅をつき、丸めて「きなこ・ごま・あんこ」に味つけした。杵が重くてよろける子も多かったが、とってもおいしいくつきあがったお餅にみんな大満足。「自分たちで育てたものを、自分たちで調理し、食べたことがうれしかった」という感想を書いていた子がいた。うちの息子は家でも毎年田んぼの仕事を手伝わせてはいるが、親に言われてしぶしぶやっている。今回クラスの友達と共に作業し、みんなで田んぼのことを調べて発表することができて、ひと回り成長したように思う。
子供のころの農業体験ってとても大事なことだなぁーと子供たちの笑顔を見ていて感じた。稲籾をまいてからお米になるまで、長い月日と手間がかかっているということを、身をもって知ると、自然と食べ物に感謝の気持ちがわいてくるだろう。作物を育てる喜びを知ることで、将来農業をやってみたいという子が増えるかもしれない。そこまでいかなくても、家庭菜園をすることならすぐにできる。
私たちも来年は、セットを買っていただいている皆さまに、もっと農業に触れていただける機会を増やしたいと考えています。お客様としてご招待するのではなく、援農という形がよいのかなと思案中です。大人も子供もみんなで畑仕事を楽しめればいいですね。(ひ)  

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保育園の給食

富士見町には「よっちゃばり」という農家の女性たちなどが中心となって活動している会があり、わが家もその会員に入っている。「よっちゃばり」とはこの地方の方言で「みんなで寄り集まって何かすること」という意味らしい。地元の安全な野菜やお米を、町内の保育園や学校に提供し、食育などにも力を入れている元気な集まりだ。わが家も時々、保育園や中学校に野菜を提供している。調理員の方たちが調理しやすい形や大きさのものをそろえなければいけないので意外と気を使うが、やりがいのある仕事だ。

先日うちの子供たちも通っていた保育園から、野菜のお礼にと招待を受け、夫とふたりで給食をご馳走になった。その日は七五三の特別メニュー「黒米おこわ、エビフライ、キャベツの煮浸し、すまし汁、みかん」だった。黒米は富士見の特産品で、朝に持っていったうちのホウレンソウも、ちゃんとすまし汁の中に入っていた。近所の顔見知りの子供たちもたくさんいるので、すぐにうちとけて「おこわがおいしいねえー」とか「えっ!えびのしっぽも食べちゃうの?」などと、おしゃべりしながら楽しくいただいた。意外とみんな野菜も残さずにパクパクと食べていて、すごいと感心する。

こうやって、作り手の私たちと地域の子供たちが顔を合わせる機会が持てて、とてもうれしい。食育とまではいかなくても、子供たちに旬の野菜を食べてもらって、「おいしいなー」と感じてもらいたい。今、あらゆる食べ物が氾濫している時代だからこそ、子供のころから野菜そのものの甘さなどのおいしさがわかる、繊細な味覚を養うことが大切だと思う。みんなご飯と野菜をいっぱい食べて、元気に大きくなってね。(ひ)

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畑のかたづけ

 

野菜の収穫、出荷の合間に、畑をかたづけている。霜にあたり、すっかり枯れてかさかさになっているトマトやナスやピーマン。ゆわえつけたひもをはずし、支柱を抜く。

枯れた野菜は、ぬいて他の場所に積み上げ、堆肥化して田んぼに入れる。その場で機械で細かくして土にすきこんでしまうものもある。

 

 12月に入ると、だんだん畑の土が凍ってくる。じきにトラクターが入らなくなる。かたづけも、早くやったほうがいいのですが、何か、つい後回しとゆうか、のんびりしてしまいます。

今思えば、長い冬が終わり、ようやく春になり、種をまいたり、苗を植えたりしている時って、気分が、高揚し、明らかに一種のハイ状態になっている。そして夏は、ひたすら体を動かす。秋になると、野菜の生育がゆっくりになるように、しだいにテンションが下がるというか、憑き物が落ちるというか、面倒くさくなるというか、落ち着いてくる。

なんだか、一年のサイクルがほとんど植物の生育に同化してきた気もする。

 とはいえ、本当に、かたづけも早くやったほうがいいのです。それは、今の作業は、来年の準備でもあるから。堆肥をまく所にはまいて、わらやら、草やらすき込むのは、なるべく早く、地温が高いうちのほうが分解が早い。必要なら、肥料も少しまいておく。

このあたりは、冬の寒さはきびしいのだが,雪はあまり多くない。「雪の多い年は豊作になる」といわれるが、たしかに、雪に覆われているほうが、地面の下は、いくらか暖かい。いずれにしろ冬の間も、地面の下では、微生物がゆっくりと働いてくれている。そのための作業なのだ。

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秋のお料理

今回はお料理特集です。なんて私は料理好きではありますが、決して得意ではないし、凝った料理など作れません。だから本当は皆様にレシピを紹介するなんて、おこがましくて恥ずかしいです。ただ、素材が良いので、焼いただけ・蒸しただけで十分おいしくて、あえて手の込んだ料理は必要ないのです。それにわが家の場合、家にごろごろしている野菜たちをできるだけ無駄にしないようにと、大量に作って大皿にで~んと盛ってしまうので、繊細に美しくお皿に盛り付けることができないのです。いや、単にセンスがないだけかも・・・。いろいろ本とかみながら試作した中で、おいしかったものをアレンジして紹介します。分量はいつもテキトーなので書けなくてごめんなさい。味見をしながら調節してください。

★ヤマトイモ・・・ヤマトイモって生だとシャキシャキしていて、火を通すとホクホクで、すりおろすとトロトロで、どれもおいしくてなかなかの優れもの。形が入り組んでいて皮をむくのがめんどうですが、気にならない方はよく洗ってひげ根を取り、皮ごと調理してください。

ヤマトイモのねぎ味噌焼き・・・①.ヤマトイモは1cmの厚さに切る。魚焼きグリル(またはオーブントースター)で両面3分ほど焼く。②.みじん切りしたねぎ、味噌、おろし生姜少々をよく混ぜ合わせ、ヤマトイモの上にのせる。③.こんがり焦げ目がつくまで、グリルでさらに焼く。

ヤマトイモの梅あえ・・・①.ヤマトイモはビニール袋にいれ、麺棒でたたいて粗く砕く。②.ヤマトイモを梅肉、とろろ昆布、醤油で和える。

★すぐにできるコロッケとグラタン。パン粉をフライパンで炒めてしまうのがミソです。

揚げないかぼちゃのコロッケ・・・①.かぼちゃは適当な大きさに切り、少量の水を入れた鍋に入れて蓋をし、やわらかくなるまで煮る。煮汁を捨ててマッシャーでつぶす。②.油をしいたフライパンに、みじん切りしたタマネギとひき肉を入れて炒め、塩コショウで味をつける。③.②につぶしたかぼちゃを入れて、混ぜ合わせる。適量手にとって、小判型に形を整える。④.油をしいたフライパンにパン粉を入れ、薄茶色に色づくまで炒める。コロッケにパン粉をまぶす。※もちろん、同様にしてジャガイモのコロッケも作れます。

オーブンを使わない野菜たっぷりマカロニグラタン

①.鶏肉と、お好みの野菜(かぼちゃ、カブ、タマネギ、コーン、レンコン、ブロッコリーなど)を小さめに切る。②.油をしいた鍋に鶏肉と野菜を入れて少し炒める。米粉をまぶしてよく混ぜ合わせ、水と牛乳(または豆乳)を入れてやわらかくなるまで煮る。塩コショウで味つけする。③.マカロニは別の鍋で表示どおりゆで、ざるにあげる。野菜の鍋に入れて混ぜ合わせる。とろみがたりない場合は米粉を足して煮る。④.油をしいたフライパンにパン粉を入れて、うす茶色になるまで炒める。⑤.器に③を入れ、パン粉をまぶす。

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子供たちのこと

収穫の秋もやっぱり忙しい。稲を刈り、はぜに干して脱穀。大豆などの豆類も収穫、干して脱穀。サツマイモ、ヤマトイモの収穫など。冬に向けて食料をためこむリスのようにくるくる(ばたばた?)と走り回っている。そろそろ柿も色づいてきた。干し柿も作らないと!

話は変わって、親なら誰でもわが子が勉強もスポーツもできて、友達もたくさんいて・・・そういう子になってほしいと期待しますよね。残念ながらその正反対を突っ走る5年生のわが息子。決して謙遜でなく、同年代の子が普通にできることがうまくできないのだ。おまけに手先が不器用で、いじめにあったこともあるし、アトピーや食物アレルギーもある。どうしてうちの子ばかりこれだけのハンディを背負わなきゃならんのだろう・・・時々やりきれない気持ちになる。少しでも何とかしようと、宿題やスポーツなど叱咤激励するのだが、最後は私も息子もかんしゃくを起こして収拾のつかない毎日だ。

でもでも、そんな息子にもすばらしい一面がある。それは何気ない日常の中で、時々はっと気がつくことなのです。例えば、赤ちゃんを抱っこして荷物を持っている知人にさっと荷物を持ってあげたりとか、お椀をひっくり返してあわてているお客さんに「俺もよくやるんだよねー」とさりげなくフォローしたりする。小さい子供たちの面倒見も良いし、また子供が何日も家に放置されて亡くなる事件を知って本気で悲しむ。そんな子なんです。

もし彼が何でもできる子だったなら、弱者に対して共感する心は育たなかったかもしれない。親が教えたわけでなく、自分が辛い思いをしてきたからこそ身につけたことだ。親は努力して勝つことや上位に立つことばかり子供に求めてしまいがちで、私もそうだった。しかし、他者を思いやったり、分け合ったりする気持ちを育てることのほうが大切で、成長が遅くても優しい心を持っているなら素晴らしいではないか、と今では思う。

子供たちを育てているようで、実は自分が子供から教えられ、日々育てられているんだなあーとつくづく感じます。ちなみに2年生の娘はというと、取り立ててとりえもないけれど、甘え上手でお茶目な性格なので、かわいくてついつい甘くなってます。そして二人とも素直で仲良しの兄妹です。(ひ)

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最近の畑

先日播いたネギ。冬までに、もう少し大きくなり、このまま、畑で冬を越す。

今年は、ネギの出来が良くありません。

細いのばかりお届けしています。これは、天候不順による不作のためではありません。近所の畑では、どこもよいできで、丸々とふとっています。うちのネギは、私が、春先、種まきをしくじり、いきなりスタートで出遅れてしまったのです。今、うちのネギも、必死にラストスパートでがんばっているのですが、どうしても追いつけないですね。

細いネギがおいしくないわけではないのですが、鍋などにいれたときは、やはり、ある程度太いほうが、甘みがじわっと感じられます・・・すみません。来年にご期待下さい・・・

これは、タマネギの苗。今年は、タマネギは、さんざんでした。これは来年用の苗。タマネギのほうが、ネギより寒さに弱いので、毎年心配だ。だいたい、このあたりは、タマネギが冬越しするには、寒すぎる。適地ではないのだ。かといって、北海道のような、春まきもうまくゆかない。うーん、がんばってもらうしかない。今年は、初めて種をまいて苗つくりに成功した。(今までは種苗店で苗を買っていた)来年どうなるかとても楽しみ。うちの苗、がんばれ。

葉物畑が緑のじゅうたんに。

今年は、夏の高温と少雨のため、秋冬のアブラナ科の野菜のできがいまいちです。本当に暑かったですもんね。葉物類も、芽の出が悪く、出来るのが待ちどうしかったのですが・・・ここのところ妙に暖かいですよね。みるみる大きくなり一面緑のじゅうたんになりました。やった、と喜ぶのもつかの間、そのままぐんぐん大きくなってゆく。葉物は、大きければよいというわけでないから困る。特に、小松菜は成長が早い。ちょっと多めにお届けするかもしれませんが、どうか沢山食べてください。

これで、ひと霜きて、ぐっと気温が下がると、葉物の成長もぴったり止まるのですが。

ぐっと甘みが増すのはそれからです。

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稲刈り

雨の晴れ間をぬって、何とか稲を刈って「はざかけ」が終わりました。

これは、最後に、3畝(90坪くらい)の小さな田を刈っているところ。

こんな風に、バインダーで、外側からぐるぐる回りながら、1条づつ刈ってゆきます。刈ると同時に、束ねてくれるのが、この機械のえらいところだ。刈った稲束を、こんな具合に棒にかけるのがはざかけ。こうして天日で乾燥させる。

はざかけのやり方も、地方によっていろいろありますね。はしごをかけて何段も高くかけるのとか、一本の垂直の棒にかけるのとか。よそのやり方は、なんだか、大変そうにも思えますが、きっとその地方の、気候やら、田のしけ具合とかに合ったやり方があるのでしょう。

地方色豊かな稲を干している光景は、なぜかどれも美しく見えます。

ちなみに、はざかけという言葉も、たぶんこのあたりの方言だと思います。

今年は、稲をかけてからも、雨ばかり降っている。

普通は、10日位で干しあがるのだが、今年は、どんなもんだか・・・。

乾き具合が悪いと、虫がついたりすることもあるし、だいたいうまくもみすり出来ない。一方、乾きすぎても、米が割れたりする。

ま、ここまでくれば、新米が食べられるのも、もうじきだ。やった!

新米ってやっぱりおいしいですね。私は、新米を食べると、いつも「お米なのに野菜みたい」って思います。変な感想でしょうか。

ところで、茶碗一杯のごはんて、稲株いくつ分だと思いますか。

しっかりできた稲なら3株だそうです。この写真のできならたぶんこのくらいで、茶碗一杯分。

実は、この3畝の田はもち米なので、これでお餅1ヶ分ということか。

多いような、少ないような・・・

日本人の平均で、一年に60キロの米を食べるとして、田んぼの面積で言うと、これは、1畝(30坪)よりいくらか多いくらいだ。人間ひとり、生きていくのに、これだけの田んぼが必要ということか。うちは一家5人として、150坪。うーん、広いような、狭いような・・・

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ばっかり食

お百姓をしていて一番の特権は、とれたての野菜をたくさん食べられること。夏の太陽をぎゅっと閉じ込めたようなトマト、土の香りのするニンジン、寒さにあたって糖分をたっぷり蓄えたホウレンソウ。旬の野菜だからこそ味わえるぜいたくだ。しかし裏を返せば、その時期は毎日同じ野菜しかとれないので、毎食同じ野菜を食べ続けることでもある。今は傷のあるトマトとバナナピーマンがどっさりあるので、早く使っちゃうか保存してしまわないと・・・と焦っています。
 同じ野菜をいかにして家族に飽きずに食べてもらうか。悩むところでもあり、料理の工夫のしがいのあるところでもある。例えば「ピーマン、なす、トマト、ズッキーニがあるのでラタトゥィユが作れる!」とか「傷みかけたかぼちゃがあるから、何か子供のおやつは作れないかな?」などとパズルを解くみたいに考えるのは楽しい。料理本をながめながら、次はこれを作ってみようかなーと思索にふけるのもまた楽しい。
 ここで、久しぶりにおすすめの料理本を紹介します。

“ゆるベジ流 万能やさい炒めで53品!あな吉さんの「つかいまわし」レシピ”

浅倉ユキ著 主婦の友社 本体1500円

浅倉さんの発想の豊かさには本当に感心します。“肉・魚・卵・砂糖・だしを使わない”というと、かなり限られた料理しか作れないと普通は思いますよね。でも、彼女にかかれば和・洋・中からエスニックまで何でもおいしく、しかも簡単に作れてしまう。うちは子供がアレルギーで卵と乳製品が食べられないので、チーズや卵のコピー料理は子供たちに大好評です。さて、この本は家にある野菜なんでもを「やさい炒め」にし、これを「おかずのもと」としてあらゆる料理に展開してゆくという画期的なものです。わが家のように「野菜がどっさり余っている」「料理がワンパターンで困っている」という人にはぴったり。ここではうまく説明できないので、興味を持たれた方はぜひ本屋さんで手にとってみてください。
 私にとって、旬の野菜を楽しく料理して、おいしくいただいて、家族が元気になれたら、それだけで他に何もいらないと思えるくらい幸せです。(ひ)

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田んぼに草がいっぱい

田んぼの稲の葉が、何とも言えないきれいな黄金色になってきました。黄金色の時期を過ぎると、今度はだんだん枯葉色になってゆきます。きれいな黄金色のうちが稲刈りの適期なのです。それと稲の穂のもみの色の具合をみて、刈り取りの判断をします。いよいよ稲刈りの季節になりました。隣の田んぼを作っているSさん(70代、ベテラン農家)は、今年のもみはあんまりでかくは  ねえと言っていました。去年のに比べてということです。私が見ても、ぜんぜんわかりません。去年のが目の前になくては、比べようがないです。こういう方の頭には、稲の基準の姿がしっかりとインプットされているんでしょうね。もちろん、今年は、稲のできは良いのですが、暑ければ暑いほど良いというわけでもないのでしょうか。上の稲の写真に稲ではない植物が写っていますが、お分かりになるでしょうか。小さいつぶがたくさんついたのが、ヒメミソハギ、もうひとつがタマガヤツリという草・・・要するに水田雑草です。今年は、田んぼに、この2種類の草と、ヒエがたくさん生えてしまいました。特にこの田んぼは、草だらけ。これらの草はみんな、田んぼに、水が十分にあれば生えない草なのですが、今年は、いろんな事情により稲の初期生育が悪く、やむを得ず早くから水を抜いたため、こんなことになってしまった・・・。草が生えたぶんお米の収量は減ってしまいます。品質には影響はないのですが、遠くからでも、草だらけなのが目立ってちょっと恥ずかしいです。(か)

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