2008年8月

ナス

cimg3252.jpgようやくナスが取れ始めた。ナス料理、いろいろありますよね。ナスはあんまり栄養がないなんていわれますが、おいしいですよね。 
 ナスは大好きなんですが、作るのはいまいちうまくいかず、苦戦しています。ナスは、暑いのが大好きで、水が好きで、けちな人は作ってはいけないというくらい、肥料をたくさん欲しがります。それから「いや地」と言って、野菜はなんでも、同じものを同じ所に作り続けると、うまくできなくなってしまうのですが、ナスは特に「いや地」が強い。一度作ると、5〜6年、できればもっと、間をあけなくてはならない。それで、あちこちの畑に作ってはいるのですが、それでも、病気が出がちで、悩ましいのだ。
最近は、病気対策として、小さな接木の苗を購入して、それを大きく育てて植えている。畑で病気が疑われる株が見つかると、治療法はないので、すぐに抜いてしまう。収穫のときも、切り口から病気がうつらぬようにハサミは使わないなど、けっこう気をつかうのだ。
今年は、今のところ、まあまあ元気そうだが、どうなるでしょうか。
品種は、「筑陽」というちょっと長めの中長ナスです。

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自給生活

cimg3202.jpgけっして自給自足をめざしているわけではないが、お金にならない、いわゆる自給のための労働が年々ふえてゆく。いや、自分たちで増やしているのだが…
 たとえば、醤油作りはこんな具合だ。まずは大豆を栽培し、収穫する。同じく小麦も作る。これらを使って麹を作り、塩を合わせて樽にしこむ。それを毎日かき混ぜる(妻が混ぜている)。2年後、しぼってビンにつめる。去年の冬は、この搾るための道具を数日かけて自作してました。どうです、かなりの手間でしょう。いったいこの自給しようという欲求はどこからわいて来るのでしょうか。自分でも不思議です。
しかしここ、八ヶ岳山麓の友人、知人の中には、あらゆる食料を自給するのはおろか、家を自分で建ててしまうひとだって珍しくはない。薪で煮炊きしたり、バイオマスとかエネルギーの自給してしまう人もいる。うちなんてまだまだ、自給道?も奥が深いのだ。

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ごみの問題

cimg3268.jpg○もともと環境問題には関心があったが、自分で気をつけるくらいで、特に社会に働きかけようとまでは思っていなかった。ところが3年ほど前、家の近くにごみの焼却灰を処理する施設の計画があることを知って状況は一変した。焼却灰を埋め立てる場所が満杯になるため、灰を高温で溶かしてガラス状の物質に固める「灰溶融炉」という施設を作るという。その施設は全国で爆発事故が起きているらしいし、ダイオキシンや重金属類などの有害物質の放出により、空気も水も土地も汚染されてしまう。また、高額な建設費と維持管理費で町の財政を圧迫し、大量の灯油や電気を使うためCO2を大量に排出する環境に優しくない施設なのだ。
○とにかく自分の子供たちと田畑を守るため、反対運動を始めなければならない。人前で話すのなんて大の苦手の私たちだが、少しでも感心のある人に話をしたり、当時の田中康夫知事に直訴したりもした。最初はほんの数人からのスタートだったが、チラシ配り、講演会、デモ行進、署名活動などを続けていくうち、仲間が数十人、数百人へとひろがってゆく。その仲間の一人一人が実に個性的で、それぞれの得意分野で素晴らしい活躍をしてくださった。その時に知り合った方たちは今でも私たちの大切な財産だ。動き出したら止まらない公共事業と言われているように、もうだめかと何度も絶望的になりながらも、ついに今年の1月、事実上の白紙撤回となった。3年間の努力が実ってほっとした半面、自分さえよければいいのか…という後ろめたさが当初からずっとつきまとっていた。
○一部地域の人たちだけに迷惑施設を押し付けない方法はないのでしょうか。その解決策はただひとつ、ごみをできる限り減らすこと。先日、ここ富士見町と隣の原村、茅野市の3市町村で、今後のごみ処理をどうしてゆくかという検討委員会が立ち上がった。 その委員に一般公募枠から、一緒に運動してきた仲間が数名加わってくださった。他にも大勢の人たちが、ごみ減量に向けて知恵を出し合っている。
○ごみを減らしたいと誰もが願っているが、それを実現するのは並大抵のことではない。住民ひとりひとりが努力するのはもちろん、ごみを減らすと得をする仕組みを考えださなくてはいけない。それだけではなく、企業やお店、旅館などから出る、いわゆる事業系のごみもかなりの割合を占めているので、そのごみ料金を大幅にアップすることも不可欠だ。ちなみにゼロウェイスト(ごみゼロ)宣言をした徳島県の上勝町も、きっかけはごみの捨て場がない、お金もないというぎりぎりのところからの選択だった。 逆に大きな焼却炉を作った自治体は、莫大な借金が生じ、さらに燃やすごみが足りなくて困っているのだそうだ。その上勝町の町長は「ごみを減らすのは簡単だ。すべての商品をデポジット制にして料金に上乗せし、容器等を返却するとお金が返ってくるようなしくみにすればいい。」とおっしゃっている。企業の利益を最優先するわが国では、家電リサイクル法ですら、デポジット制にできていないのが情けない。
○今の子供たちが大人になったとき、もし住んでいる地域が汚染にまみれ、自治体は借金まみれだったら、きっと誰も故郷に住みたいとは思わないだろう。今回の運動を通じて、みんなで声を上げてゆけば地域を変えることができる、ということを多くの人たちに教えていただいた。ここ富士見町に暮らしていることを感謝し、いつまでも自然豊かで暮らしやすい地域であることを願っている。

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キュウリ

cimg3234.jpg7月に入り、キュウリが取れ始めた。4月1日に種をまき、早く取れないかと待ちどうしかった。最初の一本を取るのは、毎年のことながら、何とも言えずうれしい。しかしいったん取れ始まると、もう次から次と取れる。
親づるのふしから、次々と子づるが伸び、そこからまた孫づるが伸び、放っておくと、収拾がつかなくなる。芽かきをしたり、誘引をしたり、なんとか整えようとするのだが、毎年のことながら、追いつかない。現在、ジャングルになりつつある。
 トマトは、取れ始めより、しばらくしてから味がのってくるのだが、キュウリは取れ始めが一番おいしい。今、あきれられるほど、毎日キュウリばかり食べている。味噌をつけてそのままバリバリ。薄く小口に切って、味噌で和える「味噌もみ」というのもよく作ります。昔から、食べさせられていたせいか、出荷できないような太すぎキュウリが大好きです。おいしいんですよ。食べてみたい人いませんか?
 今年は、3種類のキュウリをつくっています。ひょろ長いのが、「さつきみどり」!、いぼだらけのが「四葉(スーヨー)キュウリ」、8月下旬に取れる短いのが「バテシラズ」と言います。味はいかがでしょうか。(か)

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嵐のあとは・・・

cimg3166.jpg6月下旬が、秋冬物の人参の種まき時期だ。
今年は、めずらしく早々と肥料をまいた。
根菜類は種まきの直前に肥料をまくと、二またになったりすることが多いので、早くまかなくてはと思いつつ、いつも直前になってしまうのだが。
そしてひと月も前にうねを立てた。びっしりと芽を出した雑草を一度バーナーで焼いてから種をまいた。こんなことまでしたのは初めてだ。今年から人参を作る畑を変えたのだ。その畑は草だらけななので、念をいれたのだ。
7月6日、夜半短時間だがバケツをひっくり返したような雷雨があり、翌日畑にゆくと、芽を出したばかりの人参が泥に埋まっていた。4列×300mほぼ全部だ。
そうだった、この畑は土が流れやすいのだ。前にも一度流れたっけ。忘れてた。くそー。
 急いで早生の種を注文する。まきなおしだ。7月10日にまいた。こんなに遅くまいたのは、初めてだ。もうバーナーなど当てる余裕はない。
さて、勝手ながら今度は梅雨が明けてしまうのが心配だ。人参はとくに発芽に水分を要する、芽の出にくーい野菜なのだ。できれば今度はそっと雨が降ってくれますように。(か)

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