2007年7月

庭でのランチタイム

なん○最近、休日のお昼は自宅の庭でランチタイムを楽しんでいる。休みごとに子供たちを遊びに連れて行くのは大変だし、息子は卵・乳製品のアレルギーがあり、外食したくても食べられるお店がほとんどないので思いついた。作るものは、バーベキュー、カレーとナン、焼きそば、ほうとうなど、1時間もかからずにできる簡単なものばかり。今まであまりご飯作りなど手伝わなかった子供たちだが、野外料理となるとがぜん張り切っている。火起こし、野菜を切るのや混ぜるのなど、「ぼくが先だよー」「あっちゃんもー」とけんかしながら手伝ってくれる。煮込んだほうとうに味噌を入れ、味見しながら「まだちょっと味が薄いなー」なんて言っている。またフライパンの上で、パンがぷっくりふくらんでゆく様子を見るのは、大人でもわくわくする。そして軒下に置いたテーブルを囲んで、草ぼうぼうの庭を眺めつつ、自分たちで作ったものをいただく。台所から少し移動するだけで何だかいつもより楽しく、おいしくなるから不思議だ。
○今、はやりの食育というのでしょうか。なるべく子供たちと畑に出て野菜の旬や育つ姿をじかに感じとってほしい。また、うちで採れた野菜がどのようにして食卓にのぼるのかも知ってほしいと願っている。人間食べることが基本ですものね。最近は畑仕事やお料理もよく手伝ってくれるようになった。うちの小2の息子は勉強や体育は苦手、お友達作るのも苦手で、親としては心配でついつい小言を言ってしまう。だけど、細かいことはうるさく言わず、そうやって生きてゆくための生活力をつけてくれればよいのかなー、のびのびと育てなければなぁーと自戒している。

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雨ニモアワテズ

cimg1750.jpg○雨って降るときは思いきり降るし、降らない時はさっぱりだ。最近異常気象というべきか、極端な気候が世界的に日常となっているようですが、しかしお天気なんて大昔からそもそも気まぐれ、人間の都合になんか気にかけてくれるはずもない。
 自然のお恵みがあってこその私たちの暮らしとは思うのだが、百姓仕事は、ほんとに天気次第。雨で収穫が半減とか、日照りで芽が出なくて種の播きなおしなんて当たり前。農業を始めたばかりの頃はそのたびに、お天気に文句を言っていた気がする。
その点先輩のお百姓さん、特にお年よりは、どんなお天気だろうとあわてず、さわがず、悠然としたものだ。こういう境地に至るには、頭で考えてもムリ。日々自然と付き合ってきた長年の経験あってこそなんでしょうね。
  何年か前、台風だったか、やはり大雨が降ったとき、田んぼの水をためるため池の土手が崩れそうになったことがある。水路が増水し、水路からため池に入る水量の限界を上回り、上流の土手からあふれだしたのだ。あふれた水は土手を洗い流しながら池に流れこんでいる。見回っていた水利係の人が見つけ、そのため池の水を使う田んぼの持ち主みんなが急きょ集められた。夕方で、もう暗くなりかけていた。雨はまだ降り続いていて、みんなカッパ姿だ。これから土手に土のうを積むというのだ。
 発電機がまわされ、投光機がつけられる。土のうをかつぎ、数十メートルさきの土手まで運ぶ。ため池と増水した水路の間の足場の悪い狭い場所だ。女性もいる。70を過ぎたおばあさんもいる。おばあさんと言ったって筋金いりの百姓だ。しかしおばあさんは、重くて土のうを肩にかつげない。すると当然のように背中を向け、土のうをのせてもらい、そのまま背負ってもくもくと運ぶのだった。やがて何とか水を食い止め、作業終了。
 おそらくずっと昔から、こうして田畑は守られてきたのでしょう。忘れられない光景です。

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いつも心に太陽を

cimg2291.jpg今年は月に2〜3日、櫻子さんという女性がお手伝いに来て、野菜作りの勉強をされている。年齢は私の親の世代だと思うのだが、とにかく気持ちが若々しい。手も口もよく動き、農作業をしながら疑問に思ったことを次々質問される。常にいろんなことに興味を持って生き生きとされているので、一緒にいるとこちらまで楽しい気分になる。
 また彼女はマクロビオティック料理(玄米菜食)も本格的に学ばれたそうで、お料理上手。家にある野菜をざっと見て、瞬時にメニューを考え、手早くお料理されてゆく。私は助手をしながら、必死にノートに作り方を走り書きしてました。料理の合間には「冷え性の人はショウガや葛をたくさん使うと身体があったまるよ」とか「身体を冷やす夏野菜なんかは火を十分に通したり、味噌で和えたりするといいのよ」、など健康のアドバイスもいただく。それでいて、お魚や甘いものなどもおいしそうに食べられたりと厳格でないところもいい。
 私も彼女を見習わなければとつくづく思う。たよりには調子のいいことばかり書いていますが、子供のことや人づきあいなど様々なことでいらいらしたり、落ち込んだりの毎日。子供たちに当り散らしたりした日にゃー最悪の事態。「私は幸せ、感謝しています」と自分自身に暗示をかけて、いつも自分や家族をハッピーな状態にしたい。同じことでもいやいやするのと、楽しんでやるのとでは大違い、何でも前向きに取り組みたいと思う。

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レタス

cimg3266.jpg レタスは地中海あたりが原産のキク科のやさいです。リーフレタスなど、収穫せずそのまま畑においておくと、茎がどんどん伸びてきて高さ1m程のりっぱなクリスマスツリーのような形になり、やがて先端に、小さな花を咲かせる。よく見るとたしかに菊の花に似ている。初めて見たときは、これがレタスのホントの姿なのかと驚きました。
 レタスは、夏の野菜っていうイメージですが、ほんとうは、あんまり暑いのは苦手です。それから雨がきらい。暑くてじめじめした日が続くとすぐに傷んでしまう。
夏のものは、長野県では標高1300〜1400m位の高冷地で作られる。ほそかわ農園も標高1000m位だが、8月の暑さはレタスにとってけっこうきびしい。しかし、私もレタス大好き、夏も少しは食べたいというわけで、いろいろ試しながら挑戦中です。サンチュや、ロメインレタスのほうが暑さに強いと聞いて植えてみたのですが、どうでしょうか。おいしいのができるといいのですが。

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ズッキーニ

cimg3264.jpg 最近だいぶ皆さんの顔なじみになったのではないでしょうか。私も初めて食べたときは、何だかキュウリとカボチャの中間みたいだなと思いました。キュウリを煮て食べているような、なんだかたよりなーい感じがしたものでしたが、慣れてくるとおいしいですね。炒め物、天ぷら、フライなど油と相性がいいようです。ベーコンやチーズなんかとも良くあいます。ぬか漬けもけっこういけます。最近は、近所のおじいさんやおばあさんの自家用畑でも定番みたいです。 
 ズッキーニはカボチャの仲間ですが、カボチャのようなツルはありません。葉っぱもやつでのような形で、その大きな葉の付け根に花をつけ、花が咲いた4〜5日後にはもう収穫です。丈夫で手がかからず、育てるほうとしては、ありがたい野菜です。実のなる野菜の中で一番早くできるのも魅力です。ただ収穫は、毎日しなくてはなりません。うっかりしていると、ほんとにびっくりするくらい早く大きくなってしまうのです。 

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