2005年9月

趣味の雑穀作り

いろんな雑穀や麦類を作るのは私の趣味かもしれません。なぜだか種々の穀物を作ることが面白いのです。 なおかつ、麦や雑穀など栽培してもちっともお金にはなりません。というより金銭的にはむしろマイナス。どんなものでも栽培する以上、 多少とも世話をしてあげなくてはならないのですが、そんなものを作っているヒマがあるなら、他の野菜の作付けを増やせばもっとお金になるはずです。 面白くてお金にはならない…こういうのは趣味ですよね?
しかし、いいわけも一応あります。野菜だけ作っていても土が良くならないのです。なぜか換金性の高いものほど、地力を消耗し、地力増進の効果が高い作物ほどお金にはなりません。 イネ科→マメ科→他の野菜というふうに畑が回っていけば理想です。なかなかそこまでの余裕もないですが、ムギ類の2作くらい後は、畑がよくなったなと実感できるのです。
さて、穀物は作るのはよいとしても、収穫、乾燥、脱穀、精製、製粉と食べるまでにいろいろ手間がかかります。専用の機械がないとできないことも多いのです。 今年大麦を作ってみようと思ったのも、宮田村の山浦製粉所という、小さな昔ながらの工場で精麦、押し麦加工してもらえると教えてもらったからです。 昔はどの村にもあったであろう、こういう小さな製粉所は今ではすっかり貴重なものになってしまいました。雑穀や大麦など、今では作る人がほとんどいないのですから、 当然といえば当然なのでしょう。でも、そんな小さな製粉所があって、それを利用する小さな農家がたくさんある、そんな風景のほうが私には豊なものに思えるのです。

写真:サツマイモ
何歳になっても、恥ずかしながらイモほりは楽しい。土からひき抜いたばかりのサツ マイモは、サツマイモ色!と言いたくなるような鮮やかな色をしている。

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