2002年11月

小麦の話

我が家はみんな小麦が好きです。1日1回はめん類が食べたい。長いものなら何でも大好き。しかも別腹。パン、お好み焼き、お焼きも大好き。手打ちで作るほうとうは、寒い冬には欠かせない料理です。

食べるだけではなく、青々とした小麦の穂が風になびいているのを見るのはとてもきれいで、作るのも楽しい。このあたりでは、小麦の種は9月中旬から10月半ばくらいにまきます。10センチくらいに伸びた小麦はそのまま冬を越します。春になってから真っ先に青々と伸びだし、7月の1週目か2週目に収穫になります。収穫時期がちょうど梅雨どきで、しかも他の畑仕事が忙しい時期なので大変だったのですが、今年から中古のコンバイン(脱穀機)を安く手に入れることができ、収穫が楽になりました。

ところで、日本のコムギは90%が輸入。そして、世界で最もパン作りに適したコムギの一番品質の良いものだけをカナダとアメリカから輸入しています。めん用にはオーストラリアから最もめんに適したコムギをもってきているそうです。これらが私たちがよく食べているうどんやパンになるのです。国産小麦でパンを焼いたことのある方にはその違いがよくわかると思いますが、売っているパンってコマーシャルではありませんがフカフカ、しっとり、もっちり…。でも、日本の小麦も味わい深く、本当はおいしいんですよ。ヨーロッパの国々のそれぞれの地方に、その土地の麦を使った様々なパンがあるように、日本にも日本のムギを使ったものがあればよいなと思うのですが。

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