2002年8月

畑にみずやり

先日ハクサイの苗を植えた。雨が降ってちょうどよく畑がしめったので植えたの ですが、そのあとお天気が続き、すっかりしおれてしまい、なんだか枯れそうになっ てきたので、急いで水をかけました。
川の水を300リットル入りのタンクにくんで、 軽トラックで畑まで運び、エンジンポンプに50mのホースをつないで1株づつ水をか けてやるのです。それほど大変なわけでもないのですが、「ちょっと雨さえ降ってく れたら、こんなことしなくてもいいのに…」と思いながらやるせいでしょうか。なん だかとてもめんどうくさく感じる作業です。
とはいえそんなに都合よく雨が降ってく れるはずもないし、ハクサイが枯れてしまったら大変だ。春に種まきするものは、も し失敗して芽が出なかったりしてもすぐにまき直せば数日の遅れですみます。食べら れる期間が長くなるように、わざわざ種まきをずらしたものが追いついてしまい、同 時にできてしまうこともあるくらいです。
でもこれから秋冬にかけては、日も短くな り、寒くなってゆくばかり。作物の生長もゆっくりになってゆくので、種まきだけは 遅れないように気をつけなくてはいけません。まき直しということはできないので す。

9月にはいると前半は夏野菜が中心ですが、後半はだんだんに葉物類などの秋野菜 がでてきます。涼しくなってくると急に、菜っ葉や小カブが食べたくなってくるのが 不思議です。

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巨大きゅうり

夏の畑仕事といえば、いろんな実物の収穫です。キュウリ、ズッキーニ、ナス、 ピーマン、トマト、いんげん…。なるべく涼しい時に取ったほうがよいので、朝起き るとまず収穫だ。特にキュウリとズッキーニは毎日取らないと大きくなりすぎてしま う。なかに、ほんの少し小さくて、取ろうかどうしようかと迷うのがあります。次の 日になるともう大きすぎ。皆さんにお届けするキュウリも時々ちょっと大きなのが 入っていると思います。葉っぱの陰になっていたりして、うっかり見落としてしまう と、それは立派な姿になります。毎年必ずヘチマのようなのが発見されます。

雑草の伸びる早さにも、毎年のことですが驚かされます。今年はこのあたりでも できると聞いて、落花生を1列植えてみたのですが、草取りを後回しにしているうち に草におおわれてしまい、収穫は断念。草刈機で刈ってしまいました。ポップコーン も草だらけで収穫は無理みたい。長ネギも見事に草にやられてヒョロヒョロ…。でも これはあきらめるわけにはいかないので、今草取り中です。今年のネギはどうなるの でしょうか。農業は雑草との闘い。つい欲張ってあれこれ植えてしまうのですが、人 手不足(農作業はほとんど一人でやっている)で、あとで悲しい思いをするはめに なってしまいます。

まだまだ暑いですが、立秋を過ぎると空はもう秋のような雲が浮かんでいます。 夏ももう少しですね。

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ちょうちょはどこへ?

ブットレアという花をご存知でしょうか。 紫や白色の美しい房状の花が上向きに咲く低木ですが、別名“ちょうのマタタビ”とも言われます。 子供のころはまさにその名のとおり、あらゆるちょうが群がって飛び回り、みつを吸っていたむせ返るような光景をよく覚えています。 クジャクチョウ、ヒョウモンチョウ、アカタテハ、キタテハ、キベリタテハ、それからアゲハの仲間。 今も庭にはあのころと同じ場所にブットレアが咲いていますが、ちょうは一匹、また一匹と飛んでくるだけ。 めっきり少なくなりました。そしてまた、小学校への行きかえり、秋になると道ばたや土手に、 ガードレールにびっしりととまっていたトンボは…ほうきではたき落としたホタルは…めだかは…いったいどこへいってしまったのでしょうか?

様々な環境ホルモンや化学物質の影響でしょうか。それとも気候の変化のせいでしょうか。 私の子供のころというと、もはや30年近い昔の話となってしまいましたが、 それでも地球の歴史から見たら、ごくごく一瞬のはず。 こんな目に見えるような自然の変化があってよいはずはないと思うのですが。

暑い日が続いています。野菜をたくさん食べてどうぞ夏ばてされませんように。

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